2021-02-28 Sun
アフタヌーンスイーツブッフェ バレンタインスイーツなんとかすべりこめた追加日。店内のカーテンから漏れる優しい光もあってか、
ずいぶん前に、まだここが日月の開催だった頃の月曜の部に参加したみたいな空気感に、ちょっとびっくりしました。
とてもいい休日の昼下がりを過ごすことができました。

2月の今回はチョコレートのスイーツがメインのブッフェ。
その重厚で単調な甘さから、苦手とする人も意外と多いチョコレートですが、今回のこちらのスイーツは、
香りや食感でうまく変化を加えたものや、それぞれに使われているショコラ自体も個性的な香りを感じるものがあったりと、
一口にチョコといえどバラエティに富んだ内容で楽しめました。
主張の強いチョコを使いこなして、手玉に取ったように多彩なバリエーションを繰り出せるのは、磨かれたセンスの他に、
ひとつのスイーツを構成するそれぞれの味の要素が、緻密な計算による組み立てに拠ることを感じた内容でした。
安定感があって、とても頼もしく感じます。

ルビーチョコレートのムース、ショコラのムース
ショコラのムース。シナモンの香りとキャラメリゼしたナッツの食感が特徴的。ベリーの層の主張は少ないが、
むしろショコラの主張を適度に抑えていて、とてもバランスがいいケーキ。
ルビーチョコのムース。ホワイトチョコほどの重さはなく、ベリーというほどの甘酸っぱさもないが、
さわやかな甘味の不思議なチョコレートムース。

コーヒーとショコラのムース、ブルーベリーとヨーグルトのムース
コーヒーとショコラのムース。コーヒームースのほろ苦さが思いのほか強く、オトナっぽいケーキ。

ショコラとアプリコットのムース(奥)、キャラメルナッツのタルト、フォレノワール
ショコラとアプリコットのムース。一見ザッハトルテを思わせるが、柔らかい生地と雰囲気のある香りのショコラと、
控えめなアプリコットの甘酸っぱさで、優しい仕上がりのロールケーキ。
キャラメルナッツのタルト。ザクザクとした食感の、フロランタンを思わせる作りのタルト。
フォレノワール。ショコラの甘さよりもベリー系の甘酸っぱさがリードしていて、さっぱりとした後味になっている。

ショコラテリーヌ、マルキーズショコラ
ねっとりとなめらかなテリーヌと、ガトーショコラをより濃厚に、柔らかくしたみたいなマルキーズショコラ。
どちらも濃厚チョコをどっぷりと楽しめる。

フルーツパウンド、酒粕とショコラのケーク、ピスタチオのパウンドケーキ
マカロン(ピスタチオ、ヘーゼルナッツ)、塩サブレ、エンガディナー、サブレショコラアマンド、チョコレートバー
ケーキだけでなく、こういう焼き菓子を出してくれるところがいい。
酒粕とショコラのケーク。これはほんとにうまく作ってるなぁと思いました。
酒粕を使ったガトーショコラとかはよく見るんですが、大抵は酒粕の強弱の調整で終わってることが多いです。
酒粕が強ければクセが強すぎるし、弱ければ頼りないし・・・
その点、これはオレンジピールでもうひと味加えた感性が素晴らしい。
酒粕のクセをほどよくまろやかにして、かつショコラとの相性は抜群。いい調整役になってました。

ショコラプリン、きな粉と黒糖のティラミス、ライムとオレンジのジュレ

きな粉と黒糖のティラミス
黒糖が浸みこんだスポンジはしっかりとコクのある甘さをクリームがふわりと包み、きな粉が絶妙に香ります。

ショコラクレープ。
口の周りをチョコクリームでベトベトにして食べましょう。

パンの写真忘れた…
写真は、クロワッサンダマンド、クーベルチュールオレンジパン、レーズンとチーズのパン。
クロワッサンダマンドは、ザクザク、さっくり食感がクセになります。もう、食べカスなんて気にしてられない。
クーベルチュールオレンジパンは、もっちり生地の中にねっとり濃厚なチョコ、オレンジの香りがアクセント。
レーズンとチーズのパン。シンプルで食べやすいサイズ。レーズンとチーズの組み合わせが最高。
この3つは、その辺のブーランジェリーでサラッと出てきそうな雰囲気でおいしいです。とても気に入りました。
パンは他に、バジルとベーコンのソレイユ、明太ごぼうパン、白菜とほうれん草のクリームパン。

ミックスサンド、ポテトたっぷりのグラタン、カルボナーラ風パスタ、ミートソース風パスタ
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2021-02-27 Sat
苺のデザートコース&テーブルオーダーブッフェ
全体をコース仕立てで、メインのスイーツをオーダーブッフェにしたメニュー構成。
スイーツはオーソドックスでシンプルな見た目ながら、クリームやソース、生地などそれぞれの要素はしっかり作られています。
オーダーブッフェ自体は、大体一通り食べて、気にいったものを2,3つオーダーする、ぐらいの時間配分でした。
コースということで、流れるようなサービスで、ノンストレスでゆったりと時間を過ごせたというのも特徴の一つでしょうか。
ガヤガヤと人が多いスイーツブッフェではなく、少人数のゲストに安定したサービスをするという今の状況が、
このお店の基本形で、かつ一番しっくりくる形なのかなとなんとなく感じました。
オーダーブッフェとはいえ、ただ数をこなすような雰囲気ではないので、とにかく食べたい人にはおすすめできませんが、
ゆっくりとスイーツを楽しんでティータイムを過ごすにはちょうどいいかなと思います。

ウェルカムドリンクのノンアルコールカクテルと本日のいちご。
徳島産の「ももいちご」で立派。シャンティクリームは、ミルクの甘い香りが上品に香ります。

ロンネフェルトのティー。ルイボスオレンジはバニラが甘く香っておいしい。

最初の一皿、ストロベリー ミニャルディーズ。オペラはフォークで押すとシロップが浸み出ます。

ロブスターキッシュ、スモークダック タルティーヌ、エッグ&トリュフマヨ サンドウィッチ、のセイボリー3種。

鶏モモ肉のフリカッセ。鶏のクリーム煮ですね。付け合わせにはマッシュポテト。

ベイクドアラスカのワゴンサービス。シェフがライブで席ごとにフランベしてくれます。
グランマルニエというお酒を使っていて、いちごソースはお酒が強めに香ります。
テーブルオーダーのスイーツ
↓

ガトーショコラ クレームシャンティ
ねっとりと濃厚なショコラだが、後味は不思議と嫌味のない甘さ。ガトーショコラというより、テリーヌに近い。

苺のクレーム・ダンジュ
メレンゲのサックリとした食感と甘さがアクセント。底はフルーツやナタデココが敷かれていて、口あたりがいい。

苺のクレープスフレ
いつか食べた「モンサンミッシェル」のオムレツのような感じで、中がシュワっとフワフワの焼き上がり。
トロピカルといちごのソースがたっぷり。

ナポレオンミルフィーユ
しっかりと固いパイ生地はザクザク食感で香ばしい。カスタードも軽やかで、添えられたピスタチオクリームとの相性もいい。

苺のメリンガータ
固くてねちゃっと感もあるメレンゲで、凍らせたクリーム(アイスクリームではない)をサンドしています。

リコッタチーズケーキ
クリームの味わいが強くて、焦げ目のないバスクチーズのよう。軽やかなコクでほどよいチーズ感で食べやすい。

苺のソルベとホワイトチョコレートムース
ソルベは味濃く、いちごの甘酸っぱさがよく出ています。上品な甘さのホワイトチョコのムースとともにラングドシャでサンド。

ストロベリーロマノフ
たっぷりのクリームの中には、いちご、ミントやアーモンドも入って、底にはオレンジソースが敷かれています。
2021-02-13 Sat
ストロベリースイーツブッフェ "ストロベリー アドベンチャー"
前回のリンゴのフェアがよかったのと、「ヨーロッパ旅行」が魅力的だったので来てみました。
メインのケーキを中心に、欧州諸国の伝統菓子と苺という二つのベクトルでアレンジを加えたスイーツが並びます。
伝統菓子そのもの、というよりは、伝統菓子「風」といった感じ。
そのため、ただ甘酸っぱい味気ないものではなく、甘くて重厚な異国情緒を感じる苺スイーツが多くて楽しめました。
こちらは以前とは違って、最近はこのようにしっかりスイーツを食べさせる内容になっているので、
ローテーションの一角として結構期待できそうですね。
セイボリー類については相変わらずのスティック野菜と、いいとこキッシュぐらいしかないので、
塩気を必要とする方はご注意を。


ストロベリーとチェリーのアイアイシュッケ
→ドイツのベイクドチーズのお菓子。表面のクランブルではなく、ボトムが砕いたクッキーでザクザクの食感。
いちごの風味を加えているが、それでも濃厚なベイクドチーズ。

ストロベリークランブル
→クランブルという響きとは逆に、しっかり固めのパウンドのような生地で食べごたえのあるケーキ。

ビーネンシュティッヒ・ストロベリー
→生地の表面にはアーモンドスライス、中はバタークリームが使われていて、どっしりとした伝統菓子。
ほのかにいちごが香り、クリームのこってりとした甘さと香ばしいアーモンドの食感がおいしい。

ストロベリーのザッハトルテ
→表面は固いアイシングではなく、チョコグラサージュ。ザッハトルテというか、チョコレートケーキ。

フレジェ
→中にはいちごのスライスとジャム、表面はいちごソースで、お菓子的なしっかりした甘さがある。
バタークリームとスポンジが層を成しているので、ケーキとしてのバランス感はいい。
溢れ出るいちご果汁とバタークリーム…を味わいたいときは、別途追加のいちごで自分流のアレンジを。

ストロベリーとピスタチオのオペラ
→シロップのヒタヒタ感はなく、ホワイトチョコをメインとしてピスタチオのクリームが入っている。
ホワイトチョコのリッチな香りと甘さが印象的で、小さいサイズながら満足感が高い。

ヴィクトリアサンドイッチケーキ
→固めのしっかりしたスポンジをイメージしていましたが、柔らかくてややねっとりした甘い生地。
ややホロっとした感じのクリームが挟まれていて、シンプルなケーキ。

ストロベリーのクロスタータ
→こちらは全体的にドライな感じの生地。ベリーのジャムが挟まれていて素朴なお菓子。

ストロベリーとリュバーブのフリュイ・ルージュ
→ベリー系にはない、軽快なリュバーブの酸味が特徴的。さっぱりとしていて、この中にあっては食べやすいケーキ。

ストロベリーミルフィーユ
→グラスアレンジのミルフィーユ。底のたっぷりのいちごのソースとクリームがリッチ。
ちなみにこのいちごのソース、至る所で使われていますが、いちごの素材感が活かされておいしい。

ローストピスタチオババロアとフレッシュストロベリー
→ピスタチオのババロアがメイン。ピスタチオの独特な香りとコクがよく出ていて、クリームのミルク感とぴったり。

ストロベリートライフル
→底はカスタードとミルクプリンの間のような感じで、スポンジの欠片とよく絡みます。

ストロベリーのスティックメレンゲ

モーツァルトクーゲル

ストロベリーティラミス
→ほぼ例のいちごソースで、ほとんどこのソースを食べている感じ。底にチョコのスポンジが敷かれている。

ストロベリーのマチェドニア
→ミントやライムの香りですっきりしていて、好きないちごとの組み合わせ。

紅茶のパンナコッタとストロベリーソース
→パンナコッタはクリーミーでしっかり甘く、紅茶の香り自体ははまろやかになっています。

チョコレートプディングとストロベリーマリネ

ストロベリーのクイニーアマン

ストロベリー・セムラ
→ここでは、ブリオッシュにいちご風味の生クリームをのせたもの。なんでも2/13はセムラの日だとか…

ストロベリーベイグリ
→中にはクルミやゴマなど木の実系の甘くないペースト、ちょうど月餅の餡のようなものが入っています。
なかなか面白い味のパンで、好きな感じなので一人ハマってました。

ストロベリーマカロンとバニラクリーム

ドライストロベリーのサラメ・デショコラ―テ
→少しエアリーな食感も感じるチョコのサラミ。



ストロベリーのクロックムッシュ

スモークダックとリーキのストロベリーキッシュ

ストロベリーのフロランタン
→フロランタン特有のカリカリ感はなく、小さなパウンドのような食感。


ストロベリーパンフォルテ


ポンチキ ストロベリージャム
→ドーナツ的な弾力のある揚げパン。

ストロベリーチョコレート グリッシーニ

アマンド・ショコラ ストロベリー

ストロベリーボルボロン



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モーツァルトクーゲル

クイニーアマンというよりはクロワッサンに近い。中にはいちごジャムが少々。




このあたりの小菓子は、以前のセントレジスのルドールに近いラインナップ。

ザルツブルガーノッケルン(左)はスフレですね。ほんのりいちご味。

パン・デ・ロー
たまご焼きに近いカステラみたいな感じ。個人的には、そのままの濃くて甘いたまご味がオススメ。

野菜を食べたい、というよりは、ソースを食べたいがために野菜を食べる、というのが正解。
2021-02-06 Sat
Chocolate Lover's Paradise
ここの2月はいつも通りのチョコレート。
確かにチョコを使ったものが目につきますが、ムース系はミルク感のあったり、焼菓子系は香ばしかったり、
幅広くチョコの魅力を味わえて、さほど特有の重さはなく楽しめました。
パウンドやタルトの類が、しっかりした生地でおなかにたまりやすいものが結構多かったので、
そういう点ではどっしりと感じるかもしれませんね。








フレーズショコラ









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ウェルカムスイーツ。濃厚な口あたりのショコラムースにクランブルのさっくり食感。

金柑ショコラ
↓
チョコ+オレンジの組み合わせとほぼ同じで、オレンジよりは柑橘の酸味や香りはややまろやかに感じます。
ボトムのチョコの層がブラウニーに近くてねっとりと濃厚。

ベリーショコラブラン
↓
いちごにはホワイトチョコがほんとに合うなぁと感じさせるケーキ。強めのいちごテイストに優しくホワイトチョコが香ります。

パッションショコラ オ・レ
↓
パッションの香りと酸味とともに、チーズのようコクも感じます。予想してたより、しっかりとした食べごたえ。

ヤオルトミルティーユ
↓
結構強めのレアチーズとベリーソースの準レギュラースイーツ。

タルト・オ・ショコラ、フランボワロール
↓
タルト・オ・ショコラ。濃厚なチョコクリームに固めのクッキー台。サクサクの食感が軽さを演出。
フランボアーズロール。フランボワーズの爽やかな酸味が、かえって生クリームのフレッシュさをひきたてています。

フレーズショコラ
↓
先月からの続投。みんな大好き、チョコといちごのアポロ的組み合わせ。

ショコラバナーヌ
↓
バナナのムース層には少し酸味があって、思いの外軽やかに仕上がっているチョコバナナ。

チョコレートシフォン
↓
弾力の強い生地はカカオの香ばしい香り。

マーブルチョコチーズケーキ、バニラフランボワーズパウンド
↓
断面が鮮やかな2品。
マーブルチョコチーズケーキは、ベイクドチーズとクラシックショコラを合体させたような感じ。
濃厚なチーズに香ばしいカカオの香りで、NYチーズケーキが好きな人におすすめしたい。
バニラフランボワーズパウンド。シロップがよく浸みこんでいてしっとりと甘く、フランボワーズの香りがふわりと。

クグロフショコラ、フルーツケーキ、マーブルショコラチーズケーキ
↓
フルーツケーキ。チョコのスイーツの割合が多いからか、シンプルなこのケーキが不思議なほどおいしい。
お酒使用の札のあったショコラパウンドよりも、このフルーツケーキの方がお酒のいい香りが出ていたように思います。

タルトショコラカシス、タルトオランジュプラリネ
↓
タルトショコラカシス。チョコレートとカシス、だけでなく、ほんのりとスパイス(シナモン?)が効いていてオトナの味わい。
タルトオランジュプラリネ。オレンジの香りと生地のさっくりと軽い食感が印象的。
底部分にプラリネのペースト層があるものの主張は少なめですが、味わいに厚みを加えています。

ショコラパウンド、イチゴパウンド
↓
ショコラパウンドはしっかりと詰まった生地で、香ばしいカカオの香り。
トップのチョコのコーティング、中にチョコのカケラが入って、シンプルにチョコの魅力がすべて込められています。

フルーツタルト、スフレフロマージュ
↓
レギュラー陣たち。スフレフロマージュはフワフワで溶けていきそうな食感。


テリーヌショコラ

ポタージュ
↓
これ、ローズマリーのの香りのグリッシーニととてもよく合いますね。お試しあれ。

焼き菓子各種

焼きたてバウムクーヘンと、ひっそり登場したくるみとドライフルーツのパン。

いつものやつ。キッシュはほうれん草とベーコンで、ほんのりカレー風味。