2019-10-13 Sun
◎木の実を中心にしたドッシリと濃厚なスイーツで、秋の到来を感じます。アゴーラ・スイーツファクトリー Vol.3 "栗とナッツのハロウィンパーティー"

台風一過。昨日までの混乱が嘘のように、さわやかな休日の一日になりました。
魅力的な秋のテーマということで、さぞ店内も賑わっているのかと思いきや、意外や意外、ずいぶん落ち着いた雰囲気。
こちらでも、台風の影響があったようです。

棺桶ティラミス

ミルフィーユ

タルト・オレリア

フレーズ・ピスターシュ

パンプキンタルト

和栗のモンブランタルト

カフェ・ノワ

パレダマンド

シャルロットマロン

泉州産バターナッツ かぼちゃのプディング

洋梨のロールケーキ






*ライブキッチン*

絞りたてモンブランとバニラアイスクリーム

ベリーコンポートが入ったピュイダムール

ローストポーク 銀杏ソース グラナ・パダーノで仕上げるゴロゴロお肉のラグーパスタ












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今回のメニュー


栗とナッツ・・・こんなにダイレクトな好物のテーマってあるだろうか。
「好みの味」でいくと、まるで読まれていたかのように、カフェ・ノワ、パレダマンド、タルト・オレリア・・・で三球三振。
一球目、カフェ・ノワ。ミルクコーヒーのこってりしたクリームと、香ばしい香りと食感のくるみの競演。
通常ならチョコとかキャラメルを合わせてくるんでしょうが、あえて外してくるのがニクい。空振りで1ストライク。
二球目、パレダマンド。重めのラインナップが並ぶ中で、こういうシンプルな焼き菓子はかなり光る。
ナッツの食感、洋酒の香りも相まって、噛めば噛むほどこみあげてくるうまさ。見逃しで2ストライク。
三球目、タルト。オレリア。「何、これ?」が最初の感想。単にナッツにとどならない木の実の風味、じわっと広がる酸味、
その上、少しの塩っぽさとチーズの後味・・・口の中の味覚すべてを刺激するような、なんともクセになる味。
この味は、今まであまり経験したことない。ということで、見たことのない変化球で空振り、三振。
和栗のモンブランタルト。これはもう、言うことなし。これを食べないと秋が来ないというか。
毎年、回を追うごとにマイナーチェンジするのも面白い。
今年はメレンゲのサクサク感は控えめで、クリームがかなりフィーチャーされてますかね。
そう考えると、iphoneとかワインみたく、「私は○○年バージョンが好きだな」みたいな楽しみ方もできそうです。
僕は、このタルトを初めて食べたときの衝撃もあって、初回バージョンが今でも記憶に残ってるかなぁ。
パンプキンタルト。シナモンの効き方が絶妙で、かぼちゃをうまく引き立てています。とても雰囲気のあるタルト。

ちょっと影の薄いグラス系こそ、ここの真骨頂。
栗とお米のババロワ。お米をねっちょりと炊き上げ、ほどよくラム酒を効かせています。
組み合わせ、作り方、うまいこと考えたなと素直に思いました。
レモングラスのゼリー。そう、レモンじゃなくて、レモングラス。無駄な酸味はなく、さわやかで少しクセのある香り。
一服の清涼剤のように、途中の気分転換にもちょうどいい。

パンは華やかでした。これ、パンビュッフェででてきたら相当おかわりするのになぁ。
クロワッサンはフワッとした食感。メロンパンの表面のカリカリの感じがステキ。


もはや名物となったピュイダムールはベリーの酸味が特徴的。クリームもミルク感が強くなっていたように思いました。
モンブランタルトのサクサク感を控えたのは、こっちのモンブランでメレンゲを使うためだったとか。
こちらはイタリア産の栗のモンブランクリーム。和栗と食べ比べるのもよし。




そろそろこちらも、食事も含めてチョイスして食べないといかんような感じになってきました・・・
ローストポークはまた立派なお肉・・・銀杏にピーナッツバターを合わせた、ちょっと変わったソースがなんだかクセになる。
パスタとローストポークの一皿だけで、結構いい食事になります。
サーモンやサンマの魚、きのこなど、秋の味覚がさりげなく使われていて、とてもバランスのいい内容でした。
ここのビュッフェに来ているゲストの人たちを見ていると、
「今日もここに来てよかったなぁ」という幸福感や安堵感に包まれているように感じます。
それぞれいろんなことがある中で、そう思えるひと時を与えられることができるというのはすごいことだと思います。
単に「おいしい」ということだけでなく、その一歩向こうの、感動や驚き、
そんな心を動かされる瞬間へのニーズを満たせているからでしょうね。
これからも楽しみなビュッフェです。
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