2019-11-02 Sat
◎期間限定ランチビュッフェ













































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今回のメニュー


相変わらず本格的な味。少しずつ色んなものを楽しめる理想的なサイズ感で、ビュッフェの醍醐味を楽しめます。
豆がたっぷり入ったカスレは、家庭料理を思わせる素朴な味わい。
アショアは、羊のクセのある香りとほどよいスパイスで、南米あたりの料理を彷彿とさせます。

魚介のダシが出まくりのブイヤベース。もはや公式飲み物。

パン。スタッフの人が温めてくれます。困ったことに、どれもおいしい。
もちもちチーズ味のポンデケージョは楽しい食感で食事にも合います。



素朴で安定している焼菓子。終盤は専らこれとコーヒー。
ビスケットとナッツのクリームをはさんだクッキーが、噛みしめるほど味わい深かったりする。

特に気に入ったスイーツ。
ガトートリアングル。強めにお酒をきかせたカスタードっぽいクリームに、とどめのラムレーズンが大人の味。
ロールケーキ。弾力のある生地は甘酸っぱいような爽やかなような、なんともいえない香りがします。
それがアーモンドチップの香ばしさとマッチして、昔どこかで食べたような懐かしさすら感じる、シンプルで深い味わい。

クレマカタラーナは、焼き上げて一人ずつ提供されます。
とても濃厚でありながら、甘さの中にフッと爽やかさを感じる。
今まで味わったことのなかった、郷土色あふれる味にも出会えたりして、おいしさと楽しさがここにはあります。
先に書いたアショアや、山羊のチーズを使ったグラタンのスイーツも、割とクセを残したまま出されていて、
その、あまりアレンジを加えられていない味が、むしろどこか郷愁を感じさせるほどです。
料理やスイーツの内容もさることながら、ビュッフェテーマの世界観の出し方が素晴らしいと思いました。
スペインの町を感じさせる店内の装飾品や音楽、そしてメニュー表。この小冊子の真っ赤な表紙を開けた1ページ目。
どれぐらいの人が読んだかわかりませんが、ここに今回のテーマの「ロクシタン」について説明されています。
これを読んで周りを見渡すと、所々に赤を取り入れた色使いであったり、そもそも一つ一つの食事メニューそのものが、
スペインやイタリアに近いフランスの地方都市をうまく表現していて、グッと統一感や説得力を感じます。
このあたりの地域のことは全く知りませんが、テーマと一貫性があって気持ちがいい世界観を作り出していました。
あと、ちょっとしたオープンキッチンのように、スタッフさんを配置していたのも活気が出ていてよかったですし、
ミルキッシュジャムが今回出されていなかったというのも変化でした。
これは、このランチビュッフェが、今までのように「日本一の朝食」の延長線ではなく、また違ったオリジナリティを追求して、
さしずめ「日本一のランチ」への脱皮なのかなと感じました。
すべてに一体感があって、とてもいいビュッフェだと思います。これからも楽しみですね。
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