2020-02-22 Sat
期間限定ランチビュッフェ
ランチビュッフェ 「アルザス・ドイツ」











































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今回のメニュー








今回はアルザス地方をテーマにしたランチブッフェ。ドイツ料理を柔和な顔つきにしたような印象を受けます。
全体的に、家庭料理のような優しい味付けの中に、ハーブやスパイスを効果的に使ってアクセントを出しています。
これだけソーセージがあったらさぞ重たかろ・・・と思っていましたが、脂っこさを感じないどころか、
スパイスや香草でむしろスッキリとした後味すら感じました。
ハンバーグやシュニッツェルも同様に、例えばトマトソースあたりを上からかけて・・・ということではなく、
素材、そして香辛料と香草、というシンプルな味付け。しかもシュニッツェルは鳥胸肉で一層ヘルシーな仕上がり。
そもそもこういう味付けはここの特徴なので、アルザス地方メニューをパトリー風に文字通り「料理」したとも言えますね。
プレッシェルを筆頭に、パンもドイツっぽい雰囲気が出てます。
そのまま取ろうとするおと、「温めましょうか?」と必ずと言っていいほど薦められます。
いや、これは温めてもらったほうがいい。外の皮がパリッとしていい風味が出て、噛むほどに味わい深い。
パンのコーナーから外れてましたが、パン ド エビスもおいしい。スパイス香る、ほんのり甘めのライ麦パン。
スイーツも、そもそも焼き菓子やバタークリームなんかがおいしいので、この地方のお菓子は十八番なんじゃないかと・・・
「王様の冠」なんてまさにそう。カチッと固めの生地でバタークリームを挟んで、砕いたアーモンドをしっかりふりかけています。
栗のタルトレットはモンブラン。ラムの香りがきいていておいしい。中にはベリーの粒をさりげなく入れてあります。
お酒の香りといえば、焼き菓子コーナーのトリュフも割と強めにお酒がきいていました。んーやっぱりお酒がきてるとうまい。
料理もスイーツもおいしさもさることながら、テーマの表現、具現化についても目を見張るものがあります。
前回もそうでしたが、まさにテーマとなっている町のレストランに来てるような気分になるんですよね。
メニューは当然のこと、店内の装飾、置かれてた小物や音楽にいたるまでアルザスの雰囲気で統一されています。
なおかつ、メニューの小冊子でアルザス地域やメニューを詳しく説明しているので、それを見ながら食べていると、
まさにこの瞬間、アルザスの食文化に触れている感覚を味わえます。
まず、テーマの設定自体、自分たちの特徴が発揮できる分野を選んでいるということが的を得ているし、
あと、インスタのストーリーズを使った告知動画が、まるで映画の予告編のように出来栄えで、かなり興味を惹かれました。
お店に行く前の予告、お店に入ったときに目に入る雰囲気、食べている最中、とテーマを感じる仕掛けがあることで、
単に味だけではなく、テーマの世界観にどっぷり浸りきる心地よさみたいなものを感じます。
例えば、お店に行って初めてアリスか何かの看板か何かを見て、いつものショートケーキを「それらしく」デコレーションして、
その横にはいつものポテトフライや唐揚げがあって・・・というものとは比べ物にならない説得力がそこにはあります。
テーマ設定~メニュー~告知~店の雰囲気~実際に食事してる瞬間~すべてに筋が通っていて統一感があって、
サッカーの流れるようなパスワークを見てるようで、とてもきれいでうまいなぁと感心しました。
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